大学生逆転物語

病気・ぼっち・コミュ障・陰キャ大学生の成り上がり

#4 案内窓口で道聞き

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〜前回までのあらすじ〜

 

 

コミュ障改善、人見知りを直すためナンパに挑戦することを決意。

 

 

いきなりはできないので、まずはコミュニケーションの基礎である挨拶からスタート。

 

 

苦戦を強いられたが、なんとか挨拶できるようになり、小さな一歩を進める。

 

 

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マンション内での挨拶に成功した私は、小さな自信を得た。

 

 

そして、次のステップに進む。(挨拶も並行しながら)

 

 

次のステップは何かというと、道聞きである。

 

 

ただ、いきなり普通に歩いている人に道を聞くことは、まだ私にはできなかった。

 

 

なので、初めは道案内の窓口に道を聞くことにした。

 

 

普通の人は 『そんなんできて当たり前やろ!』と

 

 

憤り、当たり前体操を踊ってしまうかもしれない。

 

 

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しかし、私は人に聞くくらいならグーグルで死に物狂いで調べるタイプなのだ。

 

 

温かく見守っていただきたい。

 

 

 

 

具体的な作戦は以下である。

 

 

池袋駅の案内窓口で『いけふくろうはどこですか?』と聞く。

 

 

これだけだ。

 

 

いけふくろうとは、池袋でよく待ち合わせに使われる銅像である。

 

 

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寒さも増した1月初旬、私は池袋駅に降り立った。

 

 

少し自信はあった。

 

 

なぜなら私は挨拶ができるから!

 

 

そして、案内の方へ歩みを進める。

 

 

案内が見えてきた。

 

 

女性が二人いるのが確認できた。

 

 

『よっしゃ、やるぞ!』

 

 

そう思ったが、足が思うように案内の所まで行ってくれない。

 

 

近づいては、通過、近ずいては、通過の繰り返し。

 

 

 

 

 

なぜ聞けないのか、もちろん話すことが怖いというのもあるが一番は

 

 

私はいけふくろうの場所を知っているからである。

 

 

つまり、聞く必要性がないのだ。

 

 

これは意外と強力で、人間は無駄なことはしない生き物である。

 

 

強制力がないと動かない、だって人間だもの。

 

 

 

 

私は苦戦を強いられ、1時間以上も池袋駅をさまよっていた。

 

 

完全に不審者である。

 

 

さすがに、1時間も駅構内をさまよっていると

 

 

『ぼちぼち行かないと笑』

 

 

そして、ついに私は1時間以上かけた末聞くことができた。

 

 

ワイ 『すみません、いけふくろはどこですか?』

 

 

お姉さん 『そこの道をまっすぐ行って左です』

 

 

ワイ 『あ、ありがとうございます(知ってます)』

 

 

『やっと言えたあああああああああああああ』

 

 

半端ない達成感だった。

 

 

そして、お姉さんから聞いた通りに、一応いけふくろうに行ってみた。

 

 

そして私は思った。

 

 

いけふくろう、俺はやったぞ』と。

 

 

 

 

 

今回の道聞きの難しさは、必要性がないということが大きい。

 

 

最初から道を知っていたからだ。

 

 

ただ、この必要性がないコミュニケーションは意外と大事なスキルである。

 

 

なぜなら、ナンパも必要性がかなり低いからだ。

 

 

可愛い子に話しかけなくても、死なないし問題は起こらない。

 

 

そういった点で、今回の道聞きは大きな進歩である。

 

 

全て無駄なく面倒なことをしない人生は、楽かもしれないが無味乾燥なものになる。

 

 

一見無駄なことや面倒なことに人生を面白くするものが詰まっているのかもしれない。

 

 

 

つづく