#6 陰キャ大学生がナンパに挑戦!
〜前回までのあらすじ〜
普通に歩いている人への道聞きに挑戦するも大苦戦。
しかし、人生を変えたい一心でなんとか1週間かけて成功を果たす。
前回の記事
普通の人への道聞きの成功で大きな自信を得た。
なぜなら、多くの人はできないからだ。
その自信を胸についにワイはナンパに挑戦することにした。
ナンパ、いわゆるストリートナンパは、街歩く女性に声をかけ連絡先を聞いたり、デートに誘うことである。
はっきり言って非常にレベルが高い。
男なら一度はやってみたいと思ったことはあるだろうが、なかなかできない。
普通の人への道聞きがレベル7くらいならナンパは10くらいある。
よって、ワイも苦戦を強いられることになる。
ワイは、いつも通り池袋に降り立った。
道聞きできるようになったので、ついにナンパにシフトした。
少し自信はあったが、実際やろうとすると全然できない。
道聞きの場合、道がわからず困っているわけなので、勇気がいることだが声をかけるのは割と自然なことである。
それに対し、ナンパは自分の好みだったから声をかける。
全然自然なことではない。(日本では特に)
声を掛けられる側も道聞きの時は、多くの場合親切に教えてくれるだろう。
しかし、ナンパの場合は自然ではないので、声を掛けられた人は「こいつ何者?」と引かれるだろう。
なので、道聞きができるようになってもナンパはなかなかできない。
例のごとく、池袋を意味なくうろつく不審者となった。
これをまた5日間くらい繰り返した。
全くできないのだ。
「ナンパなんてやっている人見たことないわ!」
「周りからナンパしてるの見られたら恥ずかしいわ!」
「絶対声かけたら引かれるやろ」
「とか、ワイみたいな男に声掛けられたくないやろ」
そして一番大きい問題が声を描けるイメージが湧かないことだった。
それは、当然でワイはやったことがないし、他の人がやっているのもみたことがなかったからだ。
人は、イメージが浮かばないものは行動しない生き物である。
そういう点でナンパは本当に難易度が高すぎるのだ。
そこで、ネットでナンパに関する情報を調べることにした。
すると、誰かと合流するとナンパしやすくなるという情報を得た。
少し不安もあったが、人生変えるためならと思いtwitterで同じく合流を希望している人と繋がり、一緒にナンパすることになった。
合流当日、どういう人が来るのかビクビクしていたが、実際にはジーパンにシャツを来た20代くらいの優しそうな男性が来た。
その人はワイよりも少し早くナンパを始めていて、色々と教えてもらった。
そして、その人が実際に声かけしているところをみた。
本当にナンパしている人がいるのだと非常に感銘を受けた。
始めてナンパのイメージが自分に浮かんだ。
そして、今度は自分の番になり、その人に声をかける人を指名してもらった。
ワイと同じくらいの可愛い感じの女の人である。
声かけのイメージができていたこと、合流による一人ではない安心感、その人に負けたくないという思いからついに声かけに成功した。
ワイ「すいません」
女性「…」
いわゆるガンシカ、無視された。
無視されたが、素直に声をかけれたことが嬉しかった。
隠キャで人見知りだったワイがナンパできるようになったのだ。
そして、この小さな成功体験を胸に、連日街にナンパに出かけるようになるのであった。
続く