大学生逆転物語

病気・ぼっち・コミュ障・陰キャ大学生の成り上がり

#5  見ず知らずの人に道聞き

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〜前回までのあらすじ〜

 

 

コミュ障、人見知りの改善のために挨拶の次に道聞きに挑戦した。

 

 

1時間以上駅構内をうろついた末、なんとか道聞きに成功する。

 

 

少しずつではあるが、成長しているのを実感できていた。

 

 

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そして、次に挑戦したのは普通に歩いている人に道聞きをすることである。

 

 

このタイプの道聞きは、前回よりも断然難しいのだ。

 

 

難易度的には10段階で、挨拶が1、案内窓口での道聞きが2だとすると、普通の人への道聞きは7くらいある。

 

 

普通のコミュ力を持つ人でも結構難しいものだと思う。

 

 

前回も道聞きをしたが、何が大きく違うかというと

 

 

見ず知らずの一般の人に話しかけるということ

 

 

これは、人見知り出身のワイにはとてつもなく大きな壁である。

 

 

なので、今回は今まで以上に苦戦を強いられることになる。

 

 

 

 

 

 

めちゃくちゃ長い大学の春休みに入ったワイは、毎日のように池袋駅に通っていた。

 

 

案内窓口で毎日いけふくろうの場所を聞いていた。

 

 

幸いにも、窓口の人が毎日変わっていたのでやばい人には思われなかっただろう。

 

 

ただ客観的に見れば、変質者である。

 

 

毎日案内で道聞きをしていくと段々とスムーズに聞けるようになってきた。

 

 

努力は裏切らないとはこのことである。

 

 

ただ、それと並行して一般の人にもいけふくろうの場所を聞こうとするが、全然できない。

 

 

本当にできない。

 

 

マジでできる気がしない。

 

 

「普通に道歩く人に声をかけるとか無理に決まっとるやん!」

 

 

「人に道聞いてるやつとか見たことないわ!恥ずかしいわ!」

 

 

「道わかんなかったら、google先生に聞くわ!」

 

 

「とか、いけふくろうの場所知っとるわ!」

 

 

挨拶、案内での道聞きはある程度できるようになったが、これはまるでレベルが違った。

 

 

レベル3のビッパチャンピオンロードに挑むようなもの。

 

 

本当にレベルが違うのだ。

 

 

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毎日池袋構内を足が痛くなるまで歩いた。

 

 

全然できない。

 

 

1週間続けた。

 

 

全然できない。

 

 

1週間も経つと、自分は何をやっているのだろうかと思った。

 

 

一日中駅構内を歩き続けるだけ。

 

 

なんて意味のない日々を過ごしているのか。

 

 

バイトをしていた方がよっぽど有意義である。

 

 

自分にはできないのではと思った。

 

 

諦めようとも思った。

 

 

 

 

 

 

 

ただ、諦められない理由があった。

 

 

それは、何としても大学生活・人生を逆転させたかったから。

 

 

コミュ障・インキャの自分を変えたかったから。

 

 

そして、このままずっと変わらずコミュ障のままだったら。

 

 

大学も4年間ぼっち生活。

 

 

就活の時も面接で落ちまくる。

 

 

仕事でも上手くいかず、凡人以下で終わる。

 

 

結婚できず、一生独身。

 

 

結婚できたとしても、子供からバカにされる。

 

 

人間関係で常に苦労し、人見知りし、チャンスを逃し続け、人生終了。

 

 

こんな人生絶対嫌だった。

 

 

今変わらなければ一生変わらない、そう思った。

 

 

 

 

 

 

そして8日目にして、ついに声掛けに成功した。

 

 

改札前で一人の女性が誰かを待って立っていた。

 

 

優しそうな人だった。

 

 

あの人に声をかけよう。

 

 

恐怖の気持ちもあったが、1週間も経っているのでそろそろやらきゃという思いが強かった。

 

 

そして何より、今変わらなければ一生つまんない人生になるという危機感がワイを動かした。

 

 

ワイ「すいません、いけふくろうの場所わかりますか?」

 

 

女性「この道まっすぐ行って左に行くと、確かありますよ」

 

 

ワイ「あ、ありがとうございます」

 

 

やっと聞けた。

 

 

本当に泣きそうになった。

 

 

達成感がエグい。

 

 

そして、いけふくろうにたどり着くと、いけふくろうはワイにこう言った。

 

 

「お前はよくやった」

 

 

 

 

 

 

今回の一般の人への道聞きの成功は、今までと大きく違う。

 

 

挨拶や案内窓口での道聞きができるのは、ある意味普通のことである。

 

 

しかし、一般の人への道聞きは多くの人はできない。

 

 

この事実が自分に与える自信はとてつもなく大きい。

 

 

なぜ、多くの人ができない道聞きを人見知りだったワイができるようになったのだろうか。

 

 

それは、諦めず毎日努力したから。

 

 

では、なぜ諦めなかったか。

 

 

それは人生を変えたいという思いがあったから

 

 

この気持ちはとても辛い1年を過ごしたからこそ芽生えた。

 

 

 

 

長い人生失敗することや上手くいかないこともある。

 

 

ただ、その時の悔しい気持ちをバネに人は大きく飛躍できるのかもしれない。

 

 

 

つづく