#2 コミュ障脱却への道
〜前回までのあらすじ〜
大学生活を逆転を志した私だったが、最初にして最大の敵、病魔が立ちはだかる。
あらゆる方法を試すが全て無効化されてしまう。
ついに私は、病気と「共に生きる」ことを決意する。
すると、この意識改革によりなんと病状が少しずつ回復し、病気と上手く付き合い、克服していったのであった。
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今回の第2章では、大学生活を逆転させるため私は大きな一歩を踏み出す。
病気の症状が改善し始めたのは、大学1年生の1月のことであった。
「元気になったことだし、サークルにでも入ろう」
「そうすれば、友達もできて大学生活も充実するだろうな」
なんて素晴らしいことなのだろうか。
しかし、現実は甘くはない。なぜなら、
友達ゼロのコミュ障が途中からサークルに入るということは困難極まりないのだ。
途中からサークルに入ることは、一般的な人でも難易度は高いはず。
ましてサークル内に誰一人知り合いもいない、コミュ障男が一人で乗り込むということ。
これは、海賊王になるより難しい。
普通の人ならここで諦めるかもしれない。
ただ、私は諦めなかった。
なぜなら俺は三井、諦めの悪い男。
俺は、作戦を立てた。名付けて、
春休み中にコミュ力を爆上げし、新歓期に1年生と一緒にどさくさに紛れて、入っちゃおう大作戦
新歓期は誰でも歓迎ムードなので、2年生の私でも馴染みやすいだろうという、せこい発想である。
ただ、どうやってコミュ力を爆上げすれば良いのだろうか。
ここで言う、コミュ力とは新歓期に重要とされる
初対面の人でも盛り上がり、打ち解けられる能力。
私は、日本でも随一の人見知りであった。
学生時代は隣の子と一言も話せなかった。
友達の友達はもはや他人。
仲良くなるには相当な時間がかかるタイプだった。
この人見知りを直すにはどうすれば良いのだろうか。
ネットで検索してみたが、どれもしっくりこなかった。
そこで、私が思いついたのがナンパだった。
今こいつは頭がおかしいのではと思った方もいるだろう。
そう、この時の俺はいかれていたのだ。
道を歩いている女性に声を掛け、仲良くなれるようになれば、初対面の人も余裕になるだろうという考えだった。
他にも彼女が欲しいとか、暇な時間を何かに打ち込みたいという気持ちがあった。
ただ、コミュ障インキャがナンパなんて無理な話だと思うかもしれない。
大学に友達すらいない男である。
そして、イケメンでもないしモテたこともない。
しかし、実際に私はナンパに挑戦し、人生を大きく変えたのだ。
そして、今では人見知りを完全に克服したと胸を張って言える。
次回は、この男が実際に行動を始める。
つづく